2002 FIFA World Cup Korea/Japan
皇族初の韓国訪問記 ~高円宮殿下が写真を撮り、妃殿下が文章を綴る~
本紙連載『故・高円宮殿下が見た韓国』をオールカラー化し、
訪韓前後の高円宮殿下インタビューも収録。韓国語訳を併記した決定版。
2002年FIFAワールドカップ韓日共催大会の際、日本の皇族として戦後初めて高円宮憲仁殿下と久子妃殿下が韓国を公式訪問されました。両殿下は5泊6日の韓国滞在中、開会式への出席、国立墓地への参拝など公務の傍ら、韓国の文化財や史跡をめぐり、街中で庶民とふれあうなど、精力的に活動なさいました。
本書は、カメラ好きの殿下が訪問先で目に止め、興味を抱かれてシャッターを切った写真に、妃殿下が文章を寄せられたものです。殿下が初めて体験された韓国の文化や風俗を新鮮な目で撮し取り、その一枚一枚の写真にまつわる思い出や人々とのふれあいの様子を妃殿下が生き生きとペンで綴っています。
周知のように、高円宮殿下は2002年11月に急逝され、この訪韓が最後の外交公務となりました。日韓の友好を強く願い、「国民同士の草の根交流がなにより大事だ」と語っておられた殿下は、韓国の市場にも足を踏み入れられ、気さくに庶民に声をかけられています。本書ではこういった殿下のお人柄が随所に滲み出ており、両殿下の日韓親善への思いがひしひしと伝わってきます。本書は、今後の日韓友好に役立つ貴重な本といえるでしょう。